埋没法のリスクでよく耳にする「取れる」って意味。実際どういったことなんだろう。埋没法が取れるって具体的にどんな意味、二重まぶたはどうなるの?
ここでは「埋没法が取れる」意味について詳しくご説明します。
ほとんどの人が想像する埋没法の“取れる”って糸が切れてしまったり、結び目が解けてしまったことを想像するでしょう。でも実際に埋没法が取れるというのは、糸が切れたり、結び目が解けたりしているわけじゃありません。
それじゃ、取れるってどんな意味、状態なのでしょうか。
「取れる」その意味
埋没法の取れるっていう意味は、糸が取れるということではなく、埋没法で作った二重まぶたが取れてしまうこと、埋没法を受ける前の状態に戻ってしまうことを意味します。
- 一重瞼に戻ってしまうこと
- 幅広い二重まぶたが狭くなってしまうこと
- 完全に元の状態、手術前に戻ってしまうこと
これらを埋没法が取れる、取れてしまったと言います。
取れるとどうなるの?
埋没法の場合、取れるっていうことは糸が切れてしまったり、糸が伸びてしまったり、糸の結び目が解けてしまう。ということを考えるでしょう。元に戻ってしまうということはそう考えるのは普通のこと。
でも実際には糸は伸びてもいませんし、結び目も解けてしまうことはありません。埋没法で使う糸というのはナイロン製ですが伸びてしまうこともありません。
じゃ、どうしてせっかくできた二重まぶたが取れてしまうのか、幅が狭くなってしまうのか。それは糸を固定している組織に問題があるんです。
埋没法(瞼板法の場合)というのは、以下のように瞼板に糸を通して、皮下に結び目を作って瞼板と皮膚とを癒着させている状態です。瞼板というのは軟骨様の非常に硬い組織ですから糸を引っ掛けるとしっかりと固定されています。しかし、瞼板前から皮下組織というのは非常に柔らかいんです。そのため糸で結んでも、突然にして組織が裂けてしまうことがあります。組織が裂けてしまうと今まで引き上げていたまぶたの皮膚が支えられなくなり、手術前と同じ状態に戻ってしまうんです。
瞼板前の組織というのは、例えるなら豆腐と同じです。豆腐を糸で結んでも簡単に避けてしまうでしょう。それと同じことが糸の固定周辺で行われているんです。
あるクリニックのホームページで埋没法の特徴を説明する内容に「極細の糸を使っている」と表現をしている美容外科がありますが、本当に細い糸を使っているとどうなるでしょう。実は避けやすさが増してしまいます。要するに簡単に取れてしまうということを言っているようなものです。絶対に受けるべきでは無いですね。
取れてしまったら…
埋没法が取れてしまったら、一重瞼に戻ってしまったら。
その場合はかけ直す以外に方法はありません。かけ直すと言っても大変なことではなく、前に受けた埋没法と同じことですので基本的な経過も同じです。
一度受けていますので経過を含めた状態はご存知でしょうから安心して受けて良いでしょう。
埋没法の場合、クリニックによって保証制度がありますから、保証制度を確認しておきましょう。