顎のヒアルロン酸注射ですが、基本的には大きな問題となるようなリスクや問題点、トラブルはありませんので安心して治療を受けることができます。
- リスク-1腫れ・内出血
- ヒアルロン酸注入で最も多いとリスクは腫れ、内出血です。顎のヒアルロン酸注入は深い層へ注入することから内出血が表面に出てくるということはほとんどありませんが、中にはごく一部の方に内出血や腫れを引き起こすことがあります。それらの症状はいずれも2、3日程度で解消します。実施に内出血が起こったとしても特に無処置で自然に吸収されることを待つことが良いでしょう。
- リスク-2口が閉じにくくなる
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顎にヒアルロン酸を注入すると皮膚が引き伸ばされるため唇が下向きになったり、口が閉じにくくなってしまったと言う報告は決して少ないことではありません。皮膚がうまく引き伸ばされればそのような症状は改善しますが、皮膚に余裕のない方などは吸収されるまで戻りにくいことがあります。
口が閉じにくくて苦痛を伴う場合は、ヒアルロン酸分解酵素を注射し、注入したヒアルロン酸を分解吸収させることで元に戻すことができます。
- リスク-3希望する仕上がりじゃない
- ヒアルロン酸注射で希望する仕上がりに整わない場合があります。それは元々の骨格や皮膚そのものの問題です。通常はヒアルロン酸注入で顎の形を自由に変えることができるんですが、皮膚の伸びが悪い人や、顎が極端に短かったり、後退していたりすると注入したヒアルロン酸の量では理想の形に追いつかず、ヒアルロン酸が横に広がってしまったりすることで希望している顎の形を表現できないことがあります。
- リスク-4注入後の痛み
- ヒアルロン酸注射は治療後に痛みが持続すると言うことはありません。しかし、何かしらの炎症等を引き起こしてしまっていると痛みが持続してしまうリスクは否定できません。翌日以降に痛みが残っている場合は一度医師の診察を受けましょう。
顎のヒアルロン酸注射を受けたいと思ったとしても、これだけ美容クリニックが多いとどこで受けようか迷ってしまうでしょうし、どこがお勧めなのかもわかりませんよね。
- ヒアルロン酸製剤で選ぶ
- 治療実績で選ぶ
- 術後のフォロー体制
ヒアルロン酸製剤ですが、医薬品であることを十分理解しておく必要があります。そのため大切なのは安全かどうかということ。やはり承認されているヒアルロン酸製剤が一番安全であると考えるべきでしょう。
現在、国内で承認されているヒアルロン酸製剤には2つのブランドがあります。
一つはアラガン社のジュビダーム・シリーズ、もう一つはガルデルマ社のレスチレン・シリーズです。この2種に大きな違いというのはありません。どちらが優れているかという評価も実際にはできていません。というよりもできないでしょう。
基本的にはこの2種のヒアルロン酸製剤であればどちらも安全ですので安心してヒアルロン酸注射を受けることができるとお考えください。
注意すべきはこれら2つのメーカー以外のヒアルロン酸製剤を使用しているクリニックです。当然未承認の薬剤なのですが、未承認薬を使う意図、メリットがわかりません。安全な承認薬があるにも関わらず安価な医療材料を使うという診療スタイルは、安全性を軽視しているとしか考えられません。
次に確認すべきは術後のフォロー体制です。ヒアルロン酸注入の場合、注入当日の数十分後、中には数時間後に以上は変化を感じることがあります。頻度としては稀なことですが、起こしてしまうと一番厄介となってしまいます。そのため緊急時や夜間の体制、対応についオンコール等でしっかりと対応しているか否かを確認する必要があります。
ヒアルロン酸注入による顎の整形に関するさまざまな疑問にお答えします。顎の大きさや形でお悩みの方は是非参考にして下さい。

Q&A
料金が心配です。すごく高くなってしまう印象があります。実際にかかる費用を教えて下さい。
ヒアルロン酸注入の実際の費用ですが、注入量で変動します。たくさん注入すればするだけ高額になってしまいます。しかし、現実的には注入できる量の限界はありますのでご心配は不要です。顎の場合、最大でも2ml以上を注入するということは難しいものです。というよりもそこまでのヒアルロン酸注入の場合、仕上がりが不自然になるでしょうから絶対にお勧めはしません。他の望ましい治療法があるはずです。
ヒアルロン酸注入で補正する顎の大きさや形というのは大量にヒアルロン酸を使用することはないということは知っておいて下さい。

Q&A
副作用についてですが、腫れや内出血など軽微なものはあります。しかし、重篤な問題となるような副作用の心配はありません。失敗についても心配ないです。通常は鏡を見ながら治療しますので経過がわかりやすいくご自身で納得のいく仕上がりのところで止めれば良いので仕上がりには十分満足できるでしょう。

Q&A
ヒアルロン酸注入による顎の整形はボリュームを足して形を形成するため引っ込めるなどはできません。引っ込める場合、基本的にはプチ整形ではなく骨切り(アゴ削り)などの治療が必要です。

Q&A
顎の歪みをヒアルロン酸注入で改善させることは可能です。

Q&A
ヒアルロン酸注入を受けています。将来的にシリコンでの顎形成の手術を受けることはできますか?
もちろん、可能です。注入したヒアルロン酸が残っている場合は、吸収されるまで待つか、ヒアルロン酸分解酵素を使って分解してからシリコンを挿入し顎の整形を実施することになると思います。

Q&A
いいえ、ヒアルロン酸製剤はメーカーも違えば、ヒアルロン酸濃度によってその固さも違います。また、注入するレイヤー(層)でヒアルロン酸製剤の柔らかさを調整し、顎の形を整える医師もいます。
顎の形を補正する場合、基本的には硬くて吸収期間の長いヒアルロン酸を用いることが多いです。