年々深く刻まれ、深い溝となってしまう『シワ』。
出来てしまった溝は埋める以外に解消する方法はありません。深く刻まれそうなシワ、すでに刻まれてしまったシワの溝。『ヒアルロン酸』で埋めてしまえば簡単に埋めることができ、シワを消し去ることができるんです。しかもたった数分で!
そんなシワを治療する『ヒアルロン酸注射』について詳しく解説していきます。
どうしてシワが消えるの?
シワというのは皮膚が弛んで伸びてしまい、もたついたところにできてしまいます。最初は浅いシワだったのに歳を重ねると深く刻まれてしまいます。ヒアルロン酸注射は、溝のように刻まれたシワの真下にヒアルロン酸を注入することで、溝となっているシワを持ち上げてシワを消すんです。
そのためヒアルロン酸が残っている間は皮膚が持ち上げれられていますのでシワはできません。
注入の方法・技術
シワを取るためのヒアルロン酸注射ですが、2つの技術、手法があります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸製剤をそのままシワの真下に極細針で注射していく方法です。医者の注入テクニックで仕上がりに大きな差が出ます。
水光注射
機械を使って注入する方法です。人の手で注射するのとは違い、注入する層(レイヤー)、1ヶ所あたりの注入量が機械でコントロールされるため均一で正確な注入ができる方法です。線やポイントで注入するのではなく、面として広範囲に注入する際に適している方法です。
おでこや目尻、首のシワの解消などにお勧めの手法です。
どこのシワが消せるの?
ヒアルロン酸注射のシワ取りですが、使用するヒアルロン酸製剤の濃度や皮膚そのものの厚さで使用できる部位があります。また、その範囲は美容クリニックの医師の考え方でも違ってきますので一人の医師の意見を鵜呑みにするのではなく、複数の医師の意見を聞くことも大切です。
- おでこのシワ
- 目尻のシワ
- 眉間のシワ
- ほうれい線のシワ
- 口周りのシワ
- 手のシワ など
治療の流れ
ヒアルロン酸注射の治療の流れをご紹介します。
カウンセリング
ヒアルロン酸注射でまず初めに受けるのがカウンセリングです。シワの状態を医師が診察し、ヒアルロン酸注射の適応を判断し、治療のリスクや料金説明などを受けます。
麻酔クリーム
そのあと治療を受ける場合は、麻酔クリームを塗ります。そうして麻酔の効果が出たところでヒアルロン酸を注射していきます。
ヒアルロン酸注射
希望している部分に医者が印をつけて注射していきます。注入そのものの時間はわずか数分程度で完了します。
仕上がりチェック
鏡で仕上がりの状態を確認し、仕上がりに満足できれば完了です。不足している場合などはさらに追加をお願いすることもできます。
効果はどれくらい続くのか?
吸収される期間と効果の持続期間とは違う!
実は注入技術で効果の持続期間に大きな差はない
効果の持続期間に影響するのはヒアルロン酸製剤そのものの性質、治療を受けた人の体質で変わるものである。
ヒアルロン酸注射で使われている薬剤、ヒアルロン酸製剤にはいくつもの種類、タイプがあることをご存知でしょうか?
厚生労働省での承認された製品から、未承認の海外ブランドまで豊富な種類のヒアルロン酸製剤が使用されています。
どの製品が良いのかということはそれぞれの症状や、安全性に対する考え方で違いはありますが、基本的には国内で承認された製品をご利用になることをお勧めします。
国内で承認されている薬剤は2メーカー
レスチレン・シリーズ
レスチレンシリーズはガルデルマ社から製造・販売されているヒアルロン酸製剤で、旧Q-MED社の製品です。一般の方にQ-MED社といってもわからないでしょうが、Q-MED社のレスチレンは世界シェアトップの輸入・販売実績があり、国内問わず、海外でも非常に人気の高いヒアルロン酸ブランドです。
アメリカのFDAの承認を得て国内でも20年以上前から利用されている歴史のあるヒアルロン酸製剤なんです。
ジュビダーム・シリーズ
アラガンジャパンはボトックス・ビスタと同じメーカーでさまざまな美容材料・薬剤を取り扱っているメーカーです。ジュビダームシリーズは国内で国内で最初に厚生労働省の承認を受けたヒアルロン酸製剤で効果、安全性ともに優れた製剤です。ジュビダームシリーズにはヒアルロン酸の濃度や架橋矯正の違う数種類のタイプのヒアルロン酸があり、使用目的や注入層に応じて使い分けて利用できることから多くの美容クリニックで使用されています。
海外ブランドのヒアルロン酸製剤も多数ありますが、国内メーカーのものと比べ遥かに低価格で納品できることから一部の美容クリニックで利用されています。安全性については特に大きな問題や事故といったものはありませんが、万一、何かしらの問題を生じた場合には対処することが困難であることからあまり推奨することはできません。
同じヒアルロン酸製剤で安全性の高い国内ブランドがある以上、そちらを推奨するのが当然のことだと思いますし、ヒアルロン酸は医療行為ですから、安価であるという理由から、未承認を薬剤を使う理由はないと考えます。
ヒアルロン酸注射の料金、費用についてご紹介しましょう。
ヒアルロン酸注射は外科手術のように
一般的な料金は、使用するヒアルロン酸の量に応じて料金が加算されるシステムです。
2つの料金システム
1本購入
量り売り
ヒアルロン酸注射の量り売りというのは、0.1mlあたりいくらって言うシステムで、例えば0.
基本的な考えですが、薬剤の使用方法として、1本1mlのものを使用した場合、残ったヒアルロン酸をどうするのか?
実際、多くのクリニックでは針だけ変えて他の人に使用している。当然メーカーはそのような使用は禁止しているが、クリニック側は守っていない。なので量り売りのようなクリニックは避けるべきだろう。
注入料金の注意点
- 薬剤費用に注入の手技費用を含んでいるのか?
- 麻酔クリーム等を利用する場合の費用はいくらか?
- 万一の際の分解注射の費用はいくらか?
ヒアルロン酸注射を受ける前に確認
ヒアルロン酸注射によるシワ取りについてのさまざまな疑問、質問にお答えします。
- ヒアルロン酸注入かボトックスか、どちらかで迷っています。効果が高いのはどっちですか?
- まず、ヒアルロン酸注入とボトックスですが、どっちが効果が高いのか比較するものではありません。基本的な考え方ですが、筋肉の動きによって作られるシワについてはボトックスで動きを止めるということ。それだけでも十分効果はありますが、さらにシワの溝を埋めたい場合は、その溝部分にヒアルロン酸を注射することが良いでしょう。
表情の動きを止めたくない場合は、ヒアルロン酸だけの注射でも効果を実感することはできます。
- モデルをしています。表情に変化が出てしまうことは絶対に避けたいです。ボトックスはやめたほうが良いですよね?
- 表情筋の影響でできてしまうシワの基本的な治療は、ボトックスで筋肉の動きを止めたり緩やかにすることでシワを根本的に作られなくします。そうしてさらにヒアルロン酸やコラーゲンをシワの真下に注入することでより高いシワ対策になるんです。仕事上、表情に変化を与えたく無いなどの場合はやはりボトックスはお勧めしません。
もちろん、医師は表情に影響を与えないよう調整してくれますが、万一というリスクを考えた場合、ボトックスはあまりお勧めはしません。より慎重に投与すべきです。その場合、ヒアルロン酸やコラーゲンでシワを埋める治療が望ましいでしょう。
- 眉間のシワは信じられないくらい深いです。それでも効果は出ますか?
- もちろんです。眉間のシワは状態によっても違いますが、基本的にはボトックスで筋肉の動きを止めて、さらにヒアルロン酸注射でシワの溝を埋めるということがより高い効果と満足度を得ることができます。
治療を受けて効果がないといった心配はありませんので安心してヒアルロン酸注射を受けましょう。