二重瞼にしたい、二重の幅をもう少し広げたい。手術までは怖いけどプチ整形でできるなら受けてみたいと思いませんか? あなたのその想い、プチ整形で叶えることができるんです。それが『埋没法』という治療です。
埋没法とは
埋没法とは、まぶたを糸で止めることによって、一重瞼の人を二重まぶたにしたり、二重まぶたの幅を今よりも大きく広げることでパッチリと大きな目元にする二重まぶたの代表的な整形手術です。
糸で止めるだけなので数ミリの切開で治療が可能であることから、腫れや痛みがなく、傷跡を残すこともありません。
また、ダウンタイム(日常生活への制限)をほとんど伴うことがないため学校や仕事への影響も少なく、どなたでも安心して気軽に二重瞼に変わることができます。
こんな方におすすめ
- 二重まぶたにしたい
- 左右差を治したい
- 術後の腫れが嫌な方
- 二重の幅を広げたい
- 傷跡を残したくない
- 自然な仕上がりにしたい方
埋没法の実際
Operation
- 皮膚の切開
これから作る新しい二重まぶたのライン上を4点固定の場合は4カ所、2点固定の場合は2カ所切開します。切開といっても1、2ミリ程度ですので傷跡の心配は不要です。また、クリニックによってはメスを使わずに針で少し切開を加えるところもあります。
- 糸を通す
糸の両端に針が付いている両端針と呼ばれるナイロン糸を皮膚表面から結膜側に向かって通し、瞼板に糸をしっかりと引っ掛けます。4点固定の場合、2本の糸を使って2ループ、2点固定の場合、1本の糸を使って1ループの糸を通します。
- 二重まぶたの確認
二重まぶたの仕上がりを確認します。
- 糸を結ぶ
問題がなければ糸を結びます。
- 結び目を埋没
糸の結び目を皮下に収めて埋没法を修了します。
埋没法の麻酔
埋没法の標準麻酔は局所麻酔です。表面側に数カ所(4点の場合は4箇所、2点の場合は2箇所)、まぶたの裏側に1箇所、局所麻酔の注射を打ちます。通常、32G以上の極細針を使いますので針を刺すときの痛みは大きな苦痛ではありませんが、麻酔薬を注入するときの痛みまでは取ることができません。しかし、激しい痛みではありませんので過度の心配は不要です。
埋没法の特徴
皮膚に大きな切開を加えません。糸を通すだけのわずか数ミリの切開で瞼板と皮膚とを結びつけることによって二重瞼を作り出す方法です。通常、片側5分程度でできる上、腫れや痛みを感じることなく治療できるのが大きな特徴です。
また、埋没法は糸を取り除けば元に戻りますので、術後に万一気に入らなかったり、その時の流行りの二重まぶたに修正することができるのでプチ整形として非常に人気があります。
ただし、糸で止めるだけとは言っても糸の結び方や、結び目を埋め込む際の処理方法で、仕上がりだけでなく、効果の持続期間に大きな影響があるため技術の高い経験豊富な医師による埋没法がお勧め。
二重まぶたが完成するまで
基本的に術後の処置等はありません。当日は患部をクーリングするなどご自宅で安静に過ごされることをお勧めします。
大きな腫れはありませんが、傷跡の赤み等や皮膚の折り返し部分が馴染むのに数日かかりますので仕上がりには1週間程度かかると考えた方が良いでしょう。
埋没法のリスクと問題点
手軽さが大きく注目されている埋没法ですが、実はいくつかのリスクや問題点があります。
ここでは埋没法のリスク・問題点についてご説明しましょう。
腫れや内出血というのはあまりありませんが、絶対にないということではありません。
あくまで可能性の問題であり、絶対に無いとは言い切ることができないのが腫れや内出血です。しかし、通常ではほとんど引き起こすことはありませんので安心して良いでしょう。
ゴロゴロ感、異物感というのは、糸がまぶたの裏側(結膜側)に露出している可能性が高いと考えて良いでしょう。基本的には自然に治癒することはありません。糸を抜糸し、改めてかけ直す必要があります。
ゴロゴロ感、異物感がある場合、絶対に放置しないで下さい。結膜を傷つけてしまうと大きなトラブルにつながる可能性も高くなります。
埋没法で一番多いのがライン消失です。ライン消失というのは、もとの埋没法を受ける前の状態に戻ってしまうこと。糸で止めているだけですのでやはり取れてしまうリスクは残っていることだけでは理解しておく必要があります。美容外科によっては取れない埋没法と言っている医師もいますが、取れない埋没法は存在しませんので十分注意する必要があります。
術後の左右差ですが、糸の固定位置のズレによって生じている問題です。腫れによって左右差を引き起こしている場合は、腫れが落ち着くまで待つ必要がありますが、腫れが原因でない場合は待つことに意味はありません。直ちにかけ直す必要があるでしょう。
実は埋没法で比較的多いトラブルが「眼瞼下垂」です。腫れによって生じている場合もありますが、多いのが糸の固定位置のずれやもともと眼瞼下垂の傾向にある人に対し埋没法を行なった場合に起こるトラブルです。基本的には埋没法は向いていません。切開法もしくは眼瞼下垂の根本的な治療をお勧めします。
埋没法を受けて過去に失明を引き起こしたトラブルがあります。しかし、埋没法で失明を引き起こすというのはまずあり得ません。失明を引き起こした原因は出血によるものと考えられていますが、通常の経過であれば失明を引き起こすことなないでしょう。私たちは30年以上、美容医療に携わっていますがそれでも1例の報告を聞いたことがあるだけです。ですので失明のリスクを考える必要はないと思います。
当日の流れ
術前のカウンセリングでは仕上がりについての最終確認をし、まぶたに印をつけます。このカウンセリングで仕上がりが決まりますのでしっかりと仕上がりイメージを確認し、十分納得のいく形で依頼しましょう。不安を抱えたまま埋没法を受けることは絶対に避けましょう。
手術の同意書にサインをします。同意書は適当にサインするのではなくしっかりと内容を確認し、その上で納得できた上でサインをしましょう。そうして治療費用をお支払い頂きます。埋没法の場合、術後に支払うのではなく、事前に支払います。
手続きが完了したら術前写真を撮影します。術前のお写真は経過を知る上で非常に大切です。また、埋没法を受けてしまったらもう術前の写真を撮ることはできませんので必要なことです。
いよいよ埋没法の手術です。埋没法の手術は30、40分程度で終了します。初めは緊張するでしょうが、リラックスして治療を受けることで腫れや内出血を予防できますのであまり緊張しないよう、力を入れないように注意しましょう。
埋没法の術後は20、30分程度クーリングするなどして安静にして過ごします。
医師が仕上がりや傷の状態をチェック・確認し問題なければ帰宅できます。
クリニックを出て外気に触れると涙が出やすくなることがあります。サングラスやメガネをかけることで緩和されますので絶対に利用することをお勧めします。
※ 当日の流れはクリニックによって違います。ここで紹介する当日の流れはあくまで一般的な流れです。あらかじめご了承下さい。